スナップショットとは何ですか?
スナップショットは、仮想マシンの状態を保存したものです。スナップショットは、仮想マシンの実行中に手動または自動で作成できます。
スナップショットを作成した後は仮想マシンの操作を続行し、作業の途中で、いつでも作成したスナップショットに戻すことができます。
警告: スナップショットはいつでも作成できます。ただし、スナップショットを作成する前に、インストール、ダウンロード、または外部デバイスへの書き込みのすべての処理を完了することをお勧めします。また、仮想マシン経由で外部データベースに対して実行した処理も、完了またはキャンセルする必要があります。
スナップショットは、次のような場合に作成します。
- ゲスト OS を破損させる可能性があるプログラムを実行しようとしているとき。
- 多数の設定が必要なゲスト OS を構成しようとしているとき。
- 開発プロセスのマイルストーンを残しておきたいとき。
制約事項
仮想ハードディスクを使用して作業しているときには、スナップショットが利用できます。このため、次の場合にはスナップショットを取得することができません。
- Windows 仮想マシンが Boot Camp パーティションを使用している場合。
- 仮想マシンが物理ハードドライブから起動された場合。
また仮想マシンに 1 つ以上のスナップショットがある場合は、その仮想ハードディスクの圧縮やサイズ変更を実行できません。
スナップショットの操作
スナップショットの作成
- Parallels Desktop と、スナップショットの作成対象となる仮想マシンを開始します。
-
Mac のメニューバーで、Parallels ロゴ > [処理] > [スナップショットの作成] を選択します。
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表示されるウィンドウで、スナップショットの名前を指定して [OK] をクリックします。
スナップショットに戻す
Parallels Desktop 15 以降
- Parallels Desktop と、スナップショットに戻す仮想マシンを開始します。
- Mac のメニューバーで、Parallels ロゴ > [処理] > [スナップショットに戻す] を選択します。
- 別のスナップショットを取得して仮想マシンの現在のステータスを保存するか、保存せずそのまま以前のスナップショットを使用するかを選択します。
注: [保存] を選択した場合、Parallels Desktop は、以前のスナップショットにロールバックする前の状態で、追加のスナップショットを作成します。
[保存しない] を選択すると、現在の状態を保存せずに以前のスナップショットにロールバックします。
Parallels Desktop 14 以前の場合:
- Parallels Desktop と、スナップショットに戻す仮想マシンを開始します。
- Mac のメニューバーで、Parallels ロゴ > [処理] > [スナップショットに戻す] を選択します。
-
表示される確認メッセージで [はい] をクリックし、最後に作成したスナップショットに戻します。
スナップショットを削除する
- Parallels Desktop と、スナップショットの削除対象となる仮想マシンを開始します。
- Mac のメニューバーで、Parallels ロゴ > [処理] > [スナップショットの管理] を選択します。
- 表示される [スナップショットマネージャー] メニューで、削除するスナップショットを選択して [削除] をクリックします。
-
表示される確認メッセージで [はい] を選択し、削除操作を完了します。
注: 最新ではない中間のスナップショットを削除すると、そこに含まれている情報は、次のスナップショットにマージされます。
スナップショット作成の自動化
SmartGuard 機能を使用して、スナップショットの作成を自動化できます。
注: SmartGuard は、[ロールバックモード] 機能を無効にしている場合のみ利用できます。
SmartGuard 設定にアクセスする方法は次の通りです。
- Parallels Desktop と、SmartGuard 機能を有効にする仮想マシンを開始します。
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仮想マシンの [構成] を開き、[バックアップ] タブを選択して、[SmartGuard] オプションを有効にします。
スナップショットの作成を自動化するには、[SmartGuard] メニューをクリックして、次のいずれかを選択します。
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Time Machine 用に最適化:
このオプションを選択すると、24 時間ごとにスナップショットが作成されます。Time Machine による Mac のバックアップ時には、仮想マシン全体ではなく最新のスナップショットのみがバックアップされます。これにより、Time Machine がバックアップするデータ量が減少し、仮想ハードディスクのバックアップの所要時間が短縮され、Time Machine のバックアップから仮想マシンハードディスクを復元する際にデータが紛失または破壊するリスクが最低限に抑えられます。
次のスナップショットの作成時を把握し、そのスナップショットの作成を却下できるようにするには、スナップショット作成前に [通知] オプションを有効にします。注: Mac のバックアップに Time Machine を使用する場合は、Time Machine がハードディスク全体ではなく直近のスナップショット以降の変更分だけをバックアップするように仮想マシンを構成できます。これを設定するには [Time Machine 用に最適化] を選択し、[OK] をクリックします。
スナップショットの作成頻度を設定するには、以下の操作を実行します
-
[スナップショットを作成する間隔] フィールドを使用します。
間隔は、最大で 48 時間までカスタマイズおよび設定できます。
時間間隔が 24 時間より短い場合、SmartGuard では最新の時単位、日単位、および週単位のスナップショットを復元できます。時間間隔が 24 時間より長い場合、最新の日単位、週単位および月単位のスナップショットを復元できます。
保持するスナップショット数を制限するには、以下の操作を実行します
-
[保持するスナップショット数] フィールドを使用して、Mac に保存するスナップショットの最大数を設定します。
指定できる最大値は 100 です。スナップショットマネージャーは、スナップショットの数が上限に到達し、上限を超えて新しいスナップショットを作成する必要が生じると、一番古いスナップショットを削除します。
このトピックに加えて、こちらのブログ投稿もご覧ください。Parallels Desktop のスナップショットの使用方法
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