メールベースのアカウント検出
説明
メールベースのアカウント検出機能により、ファームのリソースに接続しているエンドユーザーは、サーバーのアドレスや URL を知らなくても、アプリケーションやデスクトップにアクセスできるようになります。すべてのネイティブ Parallels Client が、メールアドレスの入力による Parallels RAS ファームの検出をサポートしており、アプリケーションやデスクトップへの接続がこれまで以上に簡単になりました。
前提条件
DNS サーバーの設定にアクセスできる。
構成
ユーザーが自分のメールアドレスを使用してファームに接続するには、まず、該当する DNS サーバー上でユーザーが使用するドメインの前方参照ゾーンに新しい TXT レコードを作成する必要があります。具体的な方法は、DNS サーバーの構成によって異なります。
TXT レコードの構文は以下の通りです。
ホスト: _prlsclient
Text: hostname:port/theme;connmode=2;authmode=1
テキストフィールドには、以下のパラメーターが用意されています。
• Hostname: Secure Gateway が存在するサーバーのホスト名です。このパラメーターは必須項目です。
• Port: Secure Gateway が受信接続を待機しているポートです。このパラメーターはオプションです。
• Theme: 使用されるテーマです。このパラメーターはオプションです。
• connmode: 接続モードです。このパラメーターはオプションです。指定できる値は、0、1、2、3 で以下の意味を持ちます。
• 0 = ゲートウェイモード
• 1 = ダイレクトモード
• 2 = Gateway SSL
• 3 = Direct SSL
• authmode: 認証タイプです。このパラメーターはオプションです。指定できる値は、0、1、2、3 で以下の意味を持ちます。
• 0 = 資格情報
• 1 = SSO
• 2 = スマートカード
• 3 = SAML
入力する文字列の例:
• hostname
• hostname:port
• hostname:port/theme
• [ipv6]:port
• hostname;connmode=2;authmode=1
メールアドレスを使用してファームと接続するには:
1. [スタート] > [すべてのアプリ] > [Parallels] > [Parallels Client] をクリックして(またはデスクトップの [Parallels Client] アイコンをダブルクリックして)、Parallels Client を開きます。
2. メインの [Parallels Client] ウィンドウで、[ファイル] > [新しい接続] メニュー項目をクリックします。[新しい接続] ダイアログが開きます。
3. フィールドにメールアドレスを指定し、[次へ] をクリックします。
4. 次のダイアログでは、サーバー、接続モード、フレンドリ名の各フィールドで、必要な値が自動入力されています。[次へ] をクリックします。
5. 次のダイアログの [認証タイプ] ドロップダウンリストで、使用する認証方法を選択します。
• 資格情報: このオプションを選択し、ユーザー名とパスワードを入力します。リモートサーバーでは、この指定した資格情報を使用して認証が行われます。
• スマートカード: スマートカードを使用して認証を行う場合、このオプションを選択します。リモートサーバーに接続するときに、カードリーダーにスマートカードを挿入し、PIN を入力(要求された場合)します。
• シングルサインオン: Parallels Client のインストール時に [Single SignOn] モジュールをインストールした場合のみ、このオプションがリストに含まれます。ローカルシステムの資格情報を使用してリモートサーバーに接続するには、このオプションを選択します。
6. [接続] をクリックして、Parallels RAS ファームとの接続を確立します。
Was this article helpful?
Tell us how we can improve it.