Apple M1チップを搭載したMac用Parallels Desktopについて

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Apple M1 チップを搭載した Mac 対応の Parallels Desktop について

Apple M1 チップについて

Apple M1 チップは、iPad で採用されている A14Z チップの後継であり、Mac 専用に設計された初めてのチップです。この製品は Arm アーキテクチャで構成されており、System-on-a-chip(SoC)を採用しています。この SoC は、数多くの強力な技術を単一のシリコンチップに組み込んだもので、統合メモリアーキテクチャを採用しており、パフォーマンスと効率性が飛躍的に向上しています。

Intel ベースの Mac コンピューターで作成された仮想マシンは、Arm アーキテクチャとは根本的に異なる x86_64 CPU アーキテクチャを採用しています。

ソフトウェアアプリケーションは、コンピューターの CPU アーキテクチャに大きく依存しており、あるアーキテクチャ用にコンパイル(作成)されたアプリケーションは、他のアーキテクチャでそのまま実行することはできません。

そのため、Intel ベースの Mac で作成した仮想マシンを M1 チップ搭載の Mac で使用することはできません。また、その逆も同様です。Intel プロセッサーを搭載した Mac から Apple M1 チップを搭載した Mac に乗り換える場合(またはその逆の場合)、KB 125344 を参照してください。

Rosetta について

Intel ベースの Mac コンピューター用に作成された Mac アプリケーションは、Rosetta フレームワーク(Intel x86_64 アプリケーションを Apple M1 チップ上で動作させるための変換プロセス)を利用することで、Apple M1 チップを搭載した Mac コンピューターでもそのまま動作します。Rosetta は、ほとんどの Intel ベースのアプリケーションを変換できますが、以下の実行ファイルは変換できません:

これらの技術的な制限により、Rosetta はユーザー領域の範囲内で動作するアプリケーションのみ変換できます。Rosetta は、Parallels Desktop のユーザーインターフェイスやウェブサービスを変換できますが、仮想マシンは変換できません。

Apple M1 チップを搭載した Mac 対応の Parallels Desktop について

Apple M1 チップを搭載した Mac で仮想マシンを実行するために、Parallels の技術者は新しい仮想化エンジンを作成しました。これにより Apple M1 チップのハードウェアアシスト仮想化を使用して、Arm ベースの仮想マシンを実行することができます。 Parallels Desktop の優れた機能のすべてが Apple M1 チップ向けに再設計されました。以下のような機能をご利用いただけます。

注: Apple M1 チップを搭載した Mac の Parallels Desktop でサポートされているオペレーティングシステムのリストを参照してください。

Apple M1 チップを搭載した Mac で Windows 10 とそのアプリケーションを実行するには、Windows 10 on Arm Insider Preview をインストールする必要があります。これにより、Intel ベースの Windows 10 アプリケーションの大半を内蔵エミュレーターを使って実行できるようになります。

注: Parallels Desktop で Windows 10 on Arm Insider Preview をインストールするには、KB 125375 を参照してください。

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