今回のアップデートについて
今回のアップデートである Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.5(47309)では、次の修正と改良を含め、安定性の問題に対処しました。
- 仮想マシンに Windows 10 Insider Preview 20H2 がインストールできない問題を解決しました。
- Parallels Tools のインストール後に Parallels Tools を更新できないというエラーメッセージが表示される問題を解決しました。
- Intel Core i9 タイプのプロセッサーを搭載し、macOS 10.15 Catalina にアップグレード済みの Mac で、サスペンドされた仮想マシンがレジュームできない問題を解決しました。
- macOS 10.15 Catalina がインストールされた後、まれに Parallels Desktop から繰り返し Mac の再起動を求められる問題を解決しました。
macOS 11 Big Sur
- macOS 11 Big Sur で Parallels Desktop が起動しない問題を解決しました。
- 仮想マシンの構成を開くと Parallels Desktop がフリーズする問題を解決しました。
- ユーザーがアプリを閉じると Parallels Desktop がフリーズする問題を解決しました。
- 仮想マシンのキーボードで特定の記号(1、2、T、Y)を入力できない問題を解決しました。
- ユーザーが Windows にログインすると、Parallels Desktop がクラッシュする問題を解決しました。
- 仮想マシンのインストールの終了時に [VM の準備が整いました] をクリックすると、 Parallels Desktop がクラッシュする問題を解決しました。
- macOS 11 Big Sur にアップグレードした後、macOS 仮想マシンの画面が黒く表示される問題を解決しました。
- macOS 11 Big Sur(バージョン 10.16)で Parallels Desktop が正しく表示されない問題を解決しました。
前回のアップデート
Parallels Desktop 15 for Mac(15.1.4.47270)
今回のアップデートである Parallels Desktop 15 for Mac(15.1.4.47270)では、次の修正と改良を含め、全体的な安定性とセキュリティの問題に対処しました。
- Ubuntu 19.10 のサポートを追加しました。
- Fedora 31 のサポートを追加しました。
- Fedora(カーネル 5.5.8)に Parallels Tools をインストールする際に障害が発生する問題を解決しました。
- パスワードを入力することなく Parallels Desktop をアップデートできるようになりました。
注: Parallels Desktop ビルド 15.1.3 から本バージョンにアップデートする場合、Parallels Tools をアップデートする必要はありません。
Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.3(47255)
今回のアップデートである Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.3(47255)では、次の修正と改良を含む、全体的な安定性とセキュリティの問題に対処しました。
- 仮想マシンに Windows 10 Insider Preview 20H1 をインストールして使用できます。
- Windows 10 Insider Preview 20H1 で、キーボードの言語が macOS と同期されず、Microsoft Office アプリがフリーズしたり、スムースに動作しなくなったりする問題を解決しました。
- Windows の内部プログラムに接続できない問題を解決しました。
- ホスト OS のアプリケーションを使用して、Windows 10 側から macOS の Dock アイコンにゲスト OS のファイルをドラッグしても、ファイルを開くことができない問題を解決しました。
- Windows 接続済みデバイスが、短時間の非アクティブ状態の後に動作しなくなる、Bluetooth サポートの問題を解決しました。
- Parallels Desktop で Windows 10 をインストールした Boot Camp 仮想マシンを起動すると、右クリックが動作しなくなり、Boot Camp マネージャーを起動できなくなる問題を解決しました。
- Coherence で Windows リモートアシスタンス(msra.exe)を使用できない問題を解決しました。
- 共有スマートカードリーダーが、セキュリティ PIN を受け付けない問題を解決しました。
- Windows アプリケーションを起動すると、バックグラウンドの仮想マシンが前面に表示される問題を解決しました。
- Disco Elysium で文字がぼやける問題を解決しました。
- 仮想マシンに RHEL 8.1 をインストールして使用できます。
Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.2(47123)
今回のアップデートである Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.2(47123)では、全体的な安定性とセキュリティの問題に対処し、また Windows 10 November 2019 update(1909)のインストールにおける問題を解決しました。
Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.1(47117)
Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.1(47117)では、次の修正と改良を含め、全体的な安定性とセキュリティの問題に対処しました。
- Windows 仮想マシンが正常にシャットダウンされなかったあとのチェックディスクで、仮想マシンがスタックする問題を解決しました。
- Mac のスリープ中に、場合によって Parallels Desktop がクラッシュする問題を解決しました。
- 2 TB を超えるハードディスクに Boot Camp パーティションを格納している場合に、Boot Camp 仮想マシンを作成できない問題を解決しました。
- カーネル v5.1 以降の Linux 仮想マシンに Parallels Tools をインストールできない問題を解決しました。
- Parallels Desktop 15 にアップグレードした後に、Bentley MicroStation の描画が白黒になる問題を解決しました。
- ビデオゲーム Cuphead を起動した後、Windows 仮想マシンがクラッシュする問題を解決しました。
- ビデオゲーム Hollow Knight: Godmaster を起動した後、Windows 仮想マシンがクラッシュする問題を解決しました。
Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.0(47107)
Parallels Desktop 15 for Mac 15.1.0(47107)は、特に macOS® 10.15 Catalina のリリースに対応して作成されました。最新版の macOS Parallels Desktop および仮想マシンを使用する場合に発生する可能性のある、既知の問題を修正しました。
Parallels 技術チームは、Parallels Desktop の使用におけるさらなる安定性、安全性および快適性を実現しました。このアップデートには、次の新機能、修正、改良点が含まれています。
macOS 10.15 Catalina
新しい機能:
- ”Apple 経由でのサインイン”を使用して、Parallels アカウントを作成できるようになりました。
- Parallels Desktop 15 for Mac は、macOS 10.15 Catalina のすべてのセキュリティ要件を完全にサポートしています。Parallels Desktop をインストールすると、一部のフォルダーに対するアクセス権限が求められ、またアクセス権が必要な理由も説明されます。
今回のアップデートで解決された問題:
-
- フレームレートが常に 60fps に固定されてしまう問題を解決しました。
- Sidecar のオンスクリーンキーボードで、正しい記号の代わりに”aaaa”とタイピングされてしまう問題を解決しました。
- Apple Pencil® で Windows アプリケーションのメニューを開くことができない問題を解決しました。
- Mac のサービスで Windows のファイルを共有できない問題を解決しました。
- Mac のシステムアプリケーション(テキストエディット、写真、ミュージックなど)で Windows のファイルを開くことができない問題を解決しました。
- Parallels Desktop の UI パフォーマンスとフォントの問題を解決しました。
- Parallels Desktop で警告通知が表示されない問題を解決しました。
- macOS の外観を [自動] に設定すると、Parallels Desktop のユーザーインターフェイスが、ハーフライトまたはハーフダークになる問題を解決しました。
- 仮想マシンのステータスバーで、アイコンの解像度が低い問題を解決しました。
- Parallels Toolbox® と Parallels Access® がインストール済みであるにもかかわらず、[インストール] ボタンが表示される問題を解決しました。
- 復元パーティションを使用して MacOS 10.15 Catalina 仮想マシンが作成できない問題を解決しました。
- macOS 10.15 Catalina 仮想マシンをサスペンドしてレジュームすると、毎回 Parallels Tools の再インストールが試行される問題を解決しました。
Windows アプリケーション
今回のアップデートで解決された問題:
-
- Luminar 2018、Photocentric Studio、Autodesk Recap 2015/2016、Expresii および Pix4Dmapper が正しく動作しないか、またはまったく動作しない問題を解決しました。
- Altium Designer の動作が重くなってしまう問題を解決しました。
- Altium Designer 19 のレイヤーが正しくレンダリングできない問題を解決しました。
- Autodesk Recap Photo の起動時にエラーメッセージが表示される問題を解決しました。
- MegaCAD 3D 2018 で画面が黒く表示される問題を解決しました。
- Microsoft Office 365 ドキュメントの反応が遅い問題を解決しました。
- Microsoft Office アプリケーションのスクロールが遅い問題を解決しました。
- Vectorworks で 3D の画面が更新できない問題を解決しました。
- NTi XL2 Data Explorer で、ウィンドウにコンテンツがまったく表示されない問題を解決しました。
- Nox(Android エミュレーター)で、仮想マシンの画面が黒く表示される問題を解決しました。
- 仮想マシンで Metrolog X4 を起動するとクラッシュする問題を解決しました。
- Microsoft Edge で、[実行] および [フォルダーを開く] ボタンが動作しない問題を解決しました。
- ユーザーが CamTwist、Snap Camera などの仮想カメラアプリケーションを使用すると、仮想マシンがクラッシュする問題を解決しました。
- Parallels Tools により、仮想マシンの企業資源計画(ERP)ソフトウェアが重くなり、安定して動作しない問題を解決しました。
- 仮想マシンにインストールした VMware vSphere Client で、マウスカーソルが動作しない問題を解決しました。
ゲーム
Parallels Desktop を使用すれば Mac でゲームをプレイできます。これにより、別のコンピューターを購入せずに、コストを大きく節約することができます。
今回のアップデートで解決された問題:
-
- World of Tanks のパフォーマンスが低い問題を解決しました。
- Total War: Warhammer 2、X-Plane 11、Assassin’s Creed: Origins、Call of Duty: Black Ops III を起動するとクラッシュする問題を解決しました。
- Final Fantasy XI、Final Fantasy XIV、Rome: Total War v1.5、Hearts of Iron IV、EVE Online、Gang Beasts、Wolfpack および ManiaPlanet のグラフィックスアーチファクトの問題を解決しました。
- Titanfall の起動が失敗する問題を解決しました。
- Dovetail Games Train Sim World のクラッシュの問題を解決しました。
- Warface を起動すると仮想マシンがクラッシュする問題を解決しました。
- Division 2 が動作せず”レンダリング初期化エラー”というメッセージが表示される問題を修正しました。
- City of Heroes にログインできない問題を解決しました。
- Tomb Raider 2013 のグラフィックスアーチファクトおよびパフォーマンスに関する問題を解決しました。
- Anno 1404 のパフォーマンスに関する問題を解決しました。
- Need for Speed Most Wanted 2012 のタイムラグの問題を解決しました。
統合
今回のアップデートで解決された問題:
-
- 仮想マシンで周期的に誤った時間が表示される問題を解決しました。
- macOS のデスクトップで Windows アプリケーションのショートカットをダブルクリックしても、仮想マシンでそれらのアプリケーションが起動しない問題を解決しました。
- Mac をスリープから起動してレジュームしたあと、仮想マシンが周期的にクラッシュする問題を解決しました。
- Windows の Dock アイコンを使用して Coherence モードで起動すると、スタートメニューが正しく表示されない問題を解決しました。
- Parallels のメニューアイコンを使用して Coherence モードで Windows のスタートメニューを開くと、仮想マシンがフリーズする問題を解決しました。
- macOS 仮想マシンでユーザーに対し、Mac が電源に接続されているにもかかわらず、Mac が電源に接続されていないと通知される問題を解決しました。
デバイス
今回のアップデートで解決された問題:
- Bluetooth SteelSeries Stratus XL コントローラーと仮想マシンをペアリングできない問題を解決しました。
- 仮想マシンに追加のディスプレイを接続すると、Mac の画面が部分的に黒く表示される問題を解決しました。
- Windows アプリケーションでタイピングする際に、文字のキー入力が途切れる問題を解決しました。
- 仮想マシンの .pvm ファイル内部以外の一部のディレクトリで、新しい仮想ハードディスクを作成できない問題を解決しました。
- Parallels Desktop 13 でサスペンドされた複数のモニターを備える仮想マシンをレジュームしようとすると、Parallels Desktop 15 がクラッシュする問題を解決しました。
Linux
今回のアップデートで解決された問題:
- Zorin または Ubuntu 仮想マシンで、サスペンド状態からのレジューム、またはスナップショットへの復元を実行すると、フルスクリーンの解像度が正しく設定されない問題を解決しました。
- Ubuntu 19.04 のインストールおよび毎回の再起動時に、画面が黒く表示される問題を解決しました。
- Kali Linux 2019.2 で root ユーザーの動的解像度が動作しない問題を解決しました。
- Parallels Tools をインストールしている場合に、Ubuntu 19.04 のホットキーを使用してアプリケーションを切り替えられない問題を解決しました。
- Parallels Tools のインストール後に Kali Linux が正しく表示されない問題を解決しました。
- Manjaro 18.0.4 Live CD を起動しようとすると、画面が黒く表示される問題を解決しました。
- Debian 9/10 および RHEL 8 仮想マシンへのメモリの割り当て量は、デフォルトで 2 GB に増加しました。
Parallels Desktop 15 Business Edition のみ
今回のアップデートで解決された問題:
- JAMF を使用するシングルアプリケーションモードで Parallels Desktop を展開できない問題を解決しました。
- 一括展開モードで Parallels Desktop を展開できない問題を解決しました。
- 仮想マシンの毎回の起動時に、余分な mDNS レコードが表示され、マルチキャストが発生する問題を解決しました。
その他
今回のアップデートで解決された問題:
- Parallels Mounter を使用して仮想マシンのマウントしようとすると、Parallels Desktop がクラッシュする問題を解決しました。
- 仮想マシンが起動せず、”操作が失敗しました - ホスト OS 管理者の資格情報を入力する必要があります”というエラーメッセージが表示される問題を解決しました。
- Windows XP の仮想マシンをフルスクリーンでの動作に切り替えると、画面が黒く表示される問題を解決しました。
- 該当のユーザーが仮想マシンの一部のファイルに対するアクセス権限を有していないため、仮想マシンをレジュームできないことを示す新しいエラーメッセージが表示されます(別のユーザーにより仮想マシンがサスペンドされた場合)。
- 仮想マシンの状態の保持に必要なファイルが破損しているため、サスペンドされた仮想マシンが再起動されたことを示す新しいメッセージがユーザーに対して表示されます。
- Parallels Desktop のヘルプが正しく表示されない問題を解決しました。
- トラベルモードの項目の日本語ローカライズが誤っている問題を解決しました。
バージョン 15 の新機能
グラフィック
Parallels Desktop 15 のグラフィックは、同じ製品の以前のバージョンと比較して大きく向上しています。次に挙げるような特徴があります。
- Parallels は Apple Metal を利用して、DirectX 11 のサポートを開始しました。これにより Autodesk 3ds Max 2020、Lumion, ArcGIS Pro 2.3、MasterSeries 製品などを実行できるようになりました。さらに Madden NFL 19、Age of Empires: Definitive Edition、Anno 2205、Railway Empire、Space Engineers、Frostpunk、Risk of Rain 2 など、たくさんのお気に入りのゲームのプレイが可能です。
- DirectX 3D グラフィックは Apple Metal エンジンにより強化されました。
- マウスのスライドをサポートする Virtio GPU(Parallels Desktop のマウスカーソルをキャプチャする場合)、動的解像度(ユーザーが仮想マシンのウィンドウのサイズを変更して、画面解像度が動的に変更される場合)、マルチモニターのサポートにより新しい Linux ディストリビューションとの互換性が強化されました。これらの機能は Parallels Tools に依存しません。
- 広く普及している Linux ディストリビューションの最新バージョンで必須となる DRM ベースのグラフィックをサポートします。
パフォーマンス
毎年の継続的なパフォーマンスの向上と、多くの使用環境におけるパフォーマンスの問題の大幅な改善に加えて、当社は製品のさらなる高速化と効率化に取り組んできました。
- 以前のバージョンでは使用に耐えないほど動作が遅かった一部のアプリケーションは、DirectX 11 を使用することで動作速度が大きく向上しました。
- 3D グラフィックが最大 15% 高速化しました。
- Office アプリケーションが最大 80% 高速化しました。
- ユーザーインターフェイスの応答速度がさらに向上。
macOS 10.15 Catalina に対応
- macOS 10.15 Catalina のリリースにともない、グラフィック処理能力の向上が実現しました。FIFA 19、Fallout 4、Elite Dangerous、Prey(2017)、Crysis 3、Anno 1800 などの DirectX 11 ゲームをプレイできるようになりました。
- Sidecar により iPad® で Windows アプリを使用する場合の、Apple Pencil® による描画機能のサポートが向上しました。
- Apple Pencil チルトのサポート
- Apple Pencil のダブルタップで次のような新しい Touch Bar オプションを活用できます。
- ペン、消しゴム、マウスモード間の切り替え。
- 簡単なスニップの取得、Touch Bar からの Windows タブレットモードの有効化または Windows スクリーンキーボードの開始。
ハードウェア
- 次世代のストレージコントローラーである、Non Volatile Memory Express(NVMe)ディスクコントローラーをサポートしました。NVMe は、AHCI と比べて仮想化環境との親和性が高く、効率的です。NVMe は、ソリッドステートストレージだけでなく、最新型のマルチコア CPU も活用します。
- Intel HDA サウンドカードのサポート:
- 最大 8/2 チャンネル(出力/入力)、192kHz サンプリングレート、32-bit サンプリングをサポートしました。
- VoIP 電話の音質が向上しました。
- “jack sense”をサポートしました。
- マイクのミュート状態を自動検出します。ユーザーまたは macOS の環境設定で Mac® のマイクへのアクセスが許可されていない場合は、Windows にマイクのミュート状態が表示されます。
- サウンド出力の無効状態を自動検出します。サウンド出力が仮想マシンの設定で無効にされている場合、Windows でも出力の無効状態が表示されます。
- Bluetooth Low Energy をサポートします。これにより、Logitech Craft、IrisPen また一部の IoT デバイス(スマート家電、スマートバンド)など、より多くのデバイスが利用できるようになります。
- Bluetooth のドライバーはバージョン 4.0 です。
より便利に
- Boot Camp ベースの仮想マシンは次の点で向上しています。
- Windows の起動がより堅牢になりました。
- ハードディスクの再構成が原因で Boot Camp ベースの仮想マシンが破損してしまう問題を解決しました。
- Windows のメジャーアップデートのサポートが向上しました。仮想マシンの Windows でメジャーアップデートをインストールする場合に、Parallels Desktop は Boot Camp ネイティブでアップデートの完全なインストールを提供します。
- Boot Camp ベースの仮想マシンで Windows 10 のアイコンに代わり新しい Boot Camp のアイコンが使用されます。
- スナップショットへロールバックする場合、Parallels Desktop では現在の仮想マシンの状態を新しいスナップショットとして保存できます。
- 非常に早い段階から画像のドラッグ & ドロップはサポートされていましたが、最新版の macOS の一部のスクリーンショットは、形式が新しいため、Windows にそのままドラッグすることができません。今回 Parallels はドラッグ & ドロップを強化しました。スクリーンショットプレビューや Safari、写真アプリまた他の macOS アプリケーションの画像をドラッグして、Windows アプリケーションにドロップできるようになりました。
- キーボードレイアウトが完全に再設計されたことで、次のような複数の改善点が導入されました。
- Excel のショートカット“Ctrl”+“+”および“Ctrl”+“-“がサポートされました。
- JIS キーボードのサポートが向上しました。
- 大部分の非英語キーボードのレイアウトでの CAPS LOCK の入力が修正されました。
- Windows のデフォルトとして設定されているメールアプリケーションから macOS のファイルを添付ファイルとして送信できるようになりました。macOS のファイルを右クリックして、[共有] > [その他] > [Windows のメールアプリで送信] をポイントします。
-
- デフォルトのメールアプリケーションは、Windows の設定から変更できます。
-
- USB の自動接続が向上しました。Parallels Desktop 15 より前のバージョンでは、USB デバイスを仮想マシンに繰り返し接続して使用すると、Windows がこのデバイスを新規のものと誤認識してしまい、ドライバーを最初からインストールしなければならない場合がありました。新しい Parallels Desktop では、USB デバイスの使用履歴を保存できるようになりました。毎回同じ USB ポートにデバイスを接続することで、デバイスを繰り返し接続しても毎回ドライバーのインストールを促されるような煩わしさが解消されました。
- Parallels Desktop は、Parallels アカウントの認証情報を Mac のキーチェーンに保存します。次回のサインインの際に、アカウントの認証情報はキーチェーンから自動入力されます。
- 仮想マシンタイトルバーに表示される CD/DVD のアイコンと同様に、カメラ、マイク、スピーカーなどの他のデバイスについても、無効の状態になっている場合に、その情報が表示されるようになりました。
- Windows 10 へのアップグレードアドバイザー。2020 年 1 月に Windows 7 の延長サポートは終了期限を迎えます(セキュリティパッチの提供終了)。Windows 7 ユーザー向けの新しいメニュー項目から、Windows 10 へのアップグレード方法の詳細に関するアシスタントを開くことができます。
- もしかすると Parallels Desktop の新しいユーザーは、Coherence モードがどのような機能かよく分からないかもしれません。今回、このビューモードで仮想マシンがどのように動作するかについて説明するアニメーションを鑑賞するためのダイアログが作成されました。
- Windows Update のインストールは、リソースに負担をかける操作です。製品のユーザーエクスペリエンスを向上するため、新しい Windows 10 仮想マシンでは、Windows Update を 7 日間保留できるようになりました。
- Windows の設定から必要に応じてアップデートをレジュームできます。
- Parallels Desktop の以前のバージョンの実行中に、ユーザーが手動で Parallels Desktop を更新またはアップグレードする場合、インストーラーにより Parallels Desktop をワンクリックで終了するボタンが表示されます。ユーザーが手動でアプリケーションを終了させる必要はなくなりました。
- Windows 10 ダウンロードダイアログが改善されました。以前は、ダウンロードをキャンセルするのにどのように操作したら良いかが不明瞭でした。本バージョンでは、[キャンセル] ボタンが追加されました。
外観および使用感
- Boot Camp のインポート処理が改善されました。
- - 1 か月間ネイティブで Boot Camp を起動していない場合、Parallels Desktop から Boot Camp をスタンドアロンの仮想マシンにインポートするよう促されます。この仮想マシンで、必要なすべての Windows アプリケーションが正常に稼働するのであれば、Boot Camp のパーティションを削除して、Mac のハードディスクの領域を節約することができます。
- 新しいダイアログを作成しました。
- [ディスク領域を解放] ダイアログが開く [インポート] ボタンが追加されました。
- Windows の Coherence への切り替えがよりシームレスになりました。ログイン、シャットダウン、暗転した画面(仮想マシンの速度低下による)また他の Windows 画面は、Parallels Desktop のダイアログの背面で非表示になりました。
- Parallels 共有アプリケーションによって使用される Windows 10 モダンアプリケーションのアイコンが改善され、より容易に識別できるようになりました。
Parallels Desktop Pro Edition および Business Edition のみ
- 外部の物理ディスクを仮想マシンに内部ディスクとして接続します。この機能により次の点が可能となります。
- Windows や他の OS をこのディスクにインストールできます。
- このディスクにインストールされた OS を起動できます。
- 非ネイティブの Boot Camp インストールを使用できます(WinClone による復元など)。
- 制約事項: Apple パーティションスキームまたは Apple ファイルシステム(HFS+ または APFS)を使用するディスクについては、データの損傷を防ぐため Windows 仮想マシンに接続することはできません。
- 仮想 Trusted Platform Module(TPM)のサポート。仮想マシンの構成に TPM を追加できるようになりました。これは、BitLocker や Windows Hello など、Windows の一部のセキュリティ機能で利用されます。
- Parallels 仮想化 SDK で Python 3.0 がサポートされました。
Parallels Desktop 15 Business Edition のみ
- macOS の管理者(またはカスタム)パスワードを使用した、ユーザーによる仮想マシンの表示モードの変更を制限する機能が追加されました。
- 管理者またはカスタムパスワードにより、仮想マシンの構成(config.pvs ファイル)を変更できないように設定することが可能になりました。
- 共有ネットワークモードでの TCP 経由の DNS リクエストをサポートします。
- アーカイブ(.pvmz)形式で仮想マシンを展開することで、時間を節約しネットワーク負荷を軽減することが可能になりました。
- シングルアプリケーションモードで作業するユーザーに対して、Parallels Desktop から通知が表示されることがなくなりました。
- ビジネスアカウントの管理者向けサポートチケットの管理がさらに容易になりました。
- デフォルトで、すべてのアカウント管理者がすべてのサポートチケットを確認できます。
- ライセンス管理者はサポートチケットを作成できます。
- アカウント管理者またはチケット作成者は、特定のチケットに対する閲覧者を追加できます。
- チケットが更新されると、閲覧者はメールによる通知を受け取ります。
- 詳細については https://kb.parallels.com/124709 を参照してください
Parallels Desktop 15 で廃止または削除された機能
500 万を超えるユーザーが Parallels Desktop を活用しています。これは、技術者チームが最大数のユーザーに最大のメリットを提供できるように注力するという、当社の目標と深い関係があります。当社は Parallels Desktop の機能を拡張することに加え、既存の機能のすべてが、常に変化する Mac および Windows の環境に完璧に対応し続けるようにする義務があります。この理由により、技術的な取り組みの優先順位を明確にする必要が生じます。
それで当社は今年度、Parallels Desktop から、使用頻度の少ない、またはまったく使用されることのない機能を廃止または削除することにいたしました。Parallels のチームは、カスタマーエクスペリエンスプログラムへの参加に同意のあったユーザーから収集した統計情報を使用しています。カウント対象となる使用ケースについて不明な点がある場合は、Parallels Desktop 環境設定でこの機能が有効化されていることをご確認ください。
以下に、廃止された機能ならびに削除された機能の 2 種類のリストを示します。
廃止された機能は Parallels Desktop 15 で引き続き動作しますが、今後サポート対象から除外されます。またこれらの機能は Parallels Desktop の次のバージョンで削除される予定となります。
削除された機能は、Parallels Desktop 15 で利用することができなくなりました。これらの機能は、最新のオペレーティングシステムでサポート対象から除外されたか、またはまったく使用されることがないため(500 万の全ユーザー中、使用ユーザー数が 50 未満)、削除されました。
これらの機能のほとんどは、業務に必須なものではありません。また同等の結果を得るための代替手段が存在しています。
廃止された機能
- Windows アプリケーションを Launchpad に追加する
- API が macOS 10.15 Catalina で利用不可となったため、この機能はサポート対象から除外されました。AppStore を経由しないアプリケーションを LaunchPad から簡単に削除する方法が存在しません。
- Coherence for Linux
- お使いの Linux 仮想マシンは Coherence モードで動作する可能性がありますが、この表示モードはサポート対象から除外されました。統計によれば、この機能の使用頻度は非常に低く、一方でサポートには煩雑さがともないます。これに代わり、Window モードの Linux や Linux 3D アクセラレーションなどにより多くのリソースを投入することにいたしました。
- Internet Explorer および Edge パスワードの Mac キーチェーンでの保管
- これにより複数の仮想マシンの間でパスワードの共有が可能となるため、便利な機能とみなされてきました。しかし Windows ブラウザーの内部的な変更によりこの機能のサポートが不可能となりました。この機能はすでに Internet Explorer で動作せず、また近く Edge でも同様に動作しなくなる予定です。
削除された機能:
- 独自の暗号化プラグインを使用する
- Parallels Desktop により、仮想マシンのデータを暗号化することができます。これはデフォルトでは、AES 暗号化アルゴリズムによって実行されます。これまでは独自の暗号化プラグインを使用することもできましたが、この機能は削除され使用できなくなりました。
- 現在のロケーションへのアクセスを管理する仮想マシン構成のチェックボックス
- macOS の最新バージョンでは、現在のロケーションへのアクセスはシステムポリシー経由でアプリケーションごとに管理されます。ユーザーが特定の仮想マシンのロケーションへのアクセスを許可して、他のロケーションへのアクセスは禁止したいという場合に限り、仮想マシン構成の追加的なチェックボックスを使用することができました。ただし、このチェックボックスは使用頻度が非常に低かったため削除されました。
- macOS 通知センターの Windows 8 通知
- 大部分のユーザーが Windows 10(この機能が動作しない)に移行したため、コードおよびテストから削除されました。この機能が Windows 10 で必要な場合は、機能リクエストフォーラムからお知らせください。
- Coherence での Windows 8.1 の電源メニュー
- 大部分のユーザーが Windows 10(この機能が動作しない)に移行したため、コードおよびテストから削除されました。この機能が Windows 10 で必要な場合は、機能リクエストフォーラムからお知らせください。
- Windows 版 Office の [名前を付けて保存] メニューでクラウドストレージのドライブを表示
- この機能は Office の最新パッケージでは動作せず、Office 2013 でのみ利用可能でした。Microsoft Office 2013 を使用している場合、引き続き、ファイルエクスプローラーに共有フォルダーとして表示される、Mac 接続のクラウドフォルダーにファイルを保存することができます。
- Internet Explorer で電話番号を右クリックして iPhone から通話する
- この機能は使用頻度が非常に低かったため削除されました。
- Internet Explorer の共有メニューにおける macOS の [共有] メニュー
- この機能は使用頻度が非常に低かったため削除されました。
- Parallels Desktop 向けの Finder タグ
- この機能は評判が悪く使用頻度が非常に低かったため削除されました。
- 音声認識コマンド
- Apple が macOS 10.15 Catalina から導入した音声コントロールにより、さらに多くのことが実現可能なため、この機能は削除されました。この機能により多くのリソースを割いて行きます。
- Windows での 3D アクセラレーションレベルの切り替え
- Windows 仮想マシンの構成で特別なチェックボックスを使用して、Windows における 3D アクセラレーションを無効にしたり、レベルを変更したりできました。大部分のユーザーがデフォルトの設定で運用しており、使用頻度が非常に低いことからこのチェックボックスは削除されました。
- Parallels Desktop は、お使いの Mac にインストールされている macOS のバージョンに応じて、Windows で DirectX 10 または DirectX 11.0 をサポートするようになりました。macOS 10.14.4 Mojave をご利用の場合、Parallels Desktop は DirectX 11.0 をサポートします。
既知の問題
- macOS 10.15 Catalina での Parallels Desktop 15 の動作にはいくつかの既知の問題があります。これらについては https://kb.parallels.com/124705 を参照してください。
- macOS 10.15 Catalina で動作する Mac コンピューターのフレームレートは最大 60 fps です。
システム条件
- Intel Core 2 Duo、Core i3、Core i5、Core i7、Core i9、Intel Core M、または Xeon プロセッサーを搭載した Mac コンピューター
- Mac のオペレーティングシステムは、macOS 10.15 Catalina*、macOS 10.14 Mojave、macOS 10.13 High Sierra、macOS 10.12 Sierra です
- 4 GB の RAM (8 GB を推奨)
- Parallels Desktop インストール用として、ブートボリューム(Macintosh HD)に 500 MB のハードディスク空き容量
- 仮想マシンに割り当てるディスク領域(パフォーマンス向上のために SSD ドライブを推奨)。たとえば、Windows 10 の場合、少なくとも 16 GB のディスク容量が必要です。
- インターネット接続(製品のアクティベーション、一部機能の利用など)
*macOS 10.15 Catalina が正式にリリースされた時点で、Parallels Desktop をアップデートしなければならない場合があります。
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