パフォーマンスモニターダッシュボード
バージョン 16.1 より、システムの各コンポーネントにおけるパフォーマンスおよびリソースの使用状況をモニタリングする新しい機能が実装されました。このツールは、管理者がシステムのボトルネックとリソースの使用状況を分析し、Parallels RAS の構成を最適化するのに役立ちます。
パフォーマンスモニターは下記のような問題を監視・分析するのに役立ちます:
- Parallels RAS のパフォーマンス低下
- セッションの切断
- ホストサーバーのスローダウン
Parallels RAS パフォーマンスモニターのコンポーネント
Parallels RAS パフォーマンスモニター は、パフォーマンスデータを収集するのに次のコンポーネントを使用します。
- InfluxDB - Parallels RAS のパフォーマンス統計データを格納する時系列データベース
- Grafana - InfluxDB データを表示するフロントエンド
- Telgraf - インストールされたサーバー上でパフォーマンス統計データを収集し、InfluxDB データベースに格納するためにデータを送信するサービス。 このサービスは Parallels RAS ファームに追加された各サーバー上の関連する RAS エージェント (RAS Secure Client ゲートウェイ、RD セッションホスト、 Remote PC など) と共に自動的にインストールされます。 各サーバーで収集されたデータは、Grafana ダッシュボードを使用して後々参照されます。
RAS パフォーマンスモニターのインストール
RAS パフォーマンスモニターをインストールするには、インストーラー (RASPerformanceMonitor.msi) を専用のサーバーまたは Parallels RAS と同じサーバーで実行します。インストーラーにより InfluxDB のインスタンスおよび Grafana サービスがインストールされます。
注意: 次のポートを開放する必要があります。
- InfluxDB - TCP ポート 8086
- Grafana - TCP ポート 3000
RAS パフォーマンスモニターの有効化
Parallels RAS パフォーマンスモニターをインストール後、モニタリングを有効化するには次の手順を実行します:
- RAS コンソールにて、管理 > レポート タブを開きます。
画面下の Enable RAS Performance dashboard オプションを有効にします。
- Parallels RAS パフォーマンスモニターをインストールしたサーバーの FQDN または IP アドレス を入力します。
- 適用 をクリックし、設定を保存します。
パフォーマンス統計データの収集と表示
RAS パフォーマンスモニターが統計データを収集してから表示するまでしばらく時間がかかります。パフォーマンスデータを表示するには、次の手順を実行します:
- RAS コンソール にて モニタリング カテゴリを選択します。
右ペインが自動的に Grafana サービスに接続し、パフォーマンスダッシュボードを表示します。
注意: モニタリングカテゴリでの Grafana ダッシュボードの表示にはシステム既定のブラウザを使用します。Internet Explorer 9 以前がシステム既定のブラウザの Windows Server を使用されている場合には、Internet Explorer 11 へアップグレードする必要があります。
- Parallels RAS 統計データが Grafana ウェブページが表示されるようになった後、自動的にログオンされるため資格情報を入力する必要はありません。ページを更新するには、Refresh ボタンをクリックします。外部ブラウザでページを表示するには、ブラウザで表示 ボタンをクリックします。
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