情報
RASPrep は Windows デスクトップ OS のイメージングを行うためのシステム準備ツールで、Parallels RAS v16 以降で使用可能です。
RASPrep からベースイメージから作成された各 VDI 仮想デスクトップをパーソナライズします。Microsoft Sysprep と比較して、RASPrep は必要最小限のパラメーターのみ設定します。
RASPrep はそれぞれの新規 VDI 仮想デスクトップの初回起動時に、次のタスクを実行します。
- 仮想デスクトップごとに Active Directory 上にコンピューターアカウントを作成
- ゲスト VM に新しい名前を付与
- VDI 仮想デスクトップの Active Directory ドメイン参加
動作の仕組み
Publishing エージェントは ドメイン管理コンテキスト (LogonUser/ImpersonateLoggedOnUser) で NetProvisionComputerAccount を呼び出し、Blob を生成します。 生成された Blob を Base64 文字列として sysprep xml に保存し、ゲスト VM エージェントにコピーします。 ゲスト VM エージェントは Blob を基に NetRequestOfflineDomainJoin を呼び出し、組織名とオーナーをレジストリに設定し、更に管理者パスワードをセットして Windows を再起動します。
RASPrep と Sysprep の相違点比較:
操作 | RASPrep | Sysprep |
---|---|---|
ローカルアカウントの削除 | しない | する |
新しい SID の生成 | しない | する |
テンプレート VM のドメイン離脱 | しない | する |
コンピューター名の変更 | する | する |
新しいゲスト VM のドメイン参加 | する | する |
言語、地域、時刻設定のカスタマイズ | 不可 | 可能 |
再起動の回数 | 1 | 2 (シール、ミニセットアップおよびドメイン参加) |
応答ファイルと Sysprep ツール の準備 | 不要 | 必要 |
NetProvisionComputerAccount に関する参考情報: https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/desktop/dd815228(v=vs.85).aspx
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