HTML5 Client は ウェブブラウザ上で動作する RAS クライアント アプリケーションです。エンドユーザーはウェブブラウザ上でリモート アプリケーションまたはデスクトップを表示、起動、動作させるために Parallels HTML5 Client を使用することができます。Parallels HTML5 Client は、エンドユーザーの端末に追加のソフトウェアをインストールする必要がないためプラットフォームに依存しません。Parallels HTML5 Client を使用するための唯一の要件として、HTML5 が有効なウェブブラウザをクライアント端末にインストールする必要があります。
Parallels HTML5 Client の起動
Parallels HTML5 Client を起動するには、HTML5 が有効なウェブブラウザで URL を入力します。URL は下記のフォーマットになります:
https://[ホスト名].[ドメイン名]/RASHTML5Gateway
[ホスト名]: RAS Secure Client ゲートウェイ が動作しているサーバーのホスト名を指定します。RASHTML5Gateway の部分は、そのままにする必要があります。
有効な URL の例は下記の通りです:
https://win2012-ras15.mydomain.com/RASHTML5Gateway
完全な URL は、RAS コンソール で ファーム / サイト / ゲートウェイ を開いて、参照することができます。 RAS Secure Client ゲートウェイを右クリックしてプロパティを開き、HTML5 タブをクリックして、URL フィールドより URL をコピーします。
ユーザーがウェブブラウザでこの URL にアクセスするとログインページが表示されます。ユーザー名とパスワードを指定して、ログインをクリックします。
Parallels Client でアプリを起動し、HTML5 にフォールバック
RAS コンソールより、このオプションを有効にした場合、下記の選択可能なダイアログが表示されるようになります:
Parallels Client をインストール: このオプションは、 Parallels Client のダウンロードとインストールのページを開きます。手順に従い Parallels Client をインストールします。インストール後、ユーザーが使用できる公開リソースが Parallels HTML5 Client に表示されます。また Parallels Client のバージョンとビルド番号がスクリーンの左下に表示されます。
この構成により、Parallels Client または HTML5 ブラウザでリモート アプリケーションまたはデスクトップを起動できるようになります。アプリケーションとデスクトップを起動するデフォルトの方法は Parallels Client です。公開リソースをブラウザで起動するには、右クリックして Parallels HTML5 Client を選択します。
Parallels HTML5 Client で開く: このオプションによりダイアログは閉じられ、Parallels HTML5 Client のメイン画面が表示されます。リモート アプリケーションおよびデスクトップは、ウェブブラウザ上で起動します。Parallels HTML5 Client を次回開いた時には同じダイアログが表示されます。
- 常に Parallels HTML5 Client で開く: このオプションは上記のオプションと似た動作をしますが、次回 Parallels HTML5 Client を開いた時もオプションを記憶しています。上記のオプションのいずれかを選択することにより、同じダイアログが再び表示されるようになります。
Parallels Client でアプリを起動
このオプションをサーバー側で設定した場合、ユーザーに Parallels Client をインストールするかを尋ねるプロンプトが表示されるようになります。
リンクをクリックして Parallels Client のダウンロードとインストールのページを開き、手順に従います。Parallels Client をインストールした後、Parallels HTML5 Client のメイン画面ではユーザーが使用可能な公開リソースが表示されます。リソースをダブルクリックすることにより、Parallels Client で起動できるようになります。
ブラウザでのみアプリを起動 (HTML5 のみ)
このオプションを指定した場合、Parallels HTML5 Client のメイン画面ではプロンプトは表示されなくなります。リモート アプリケーションとデスクトップは常にブラウザで起動するようになります。
リモート アプリケーションとデスクトップの起動
リモート アプリケーションとデスクトップを Parallels HTML5 Client で起動するには:
アプリケーションまたはデスクトップをダブルクリックします。サーバー側の設定に応じてリソースはブラウザ上または Parallels Client で起動します。
アプリケーションまたはデスクトップを右クリックし、コンテキストメニューを表示します。サーバー側の設定に応じて、Parallels Client と Parallels HTML5 Client の両方またはいずれかでリソースを開くオプションが表示されます。
- エラーにより Parallels Client でリソースが起動できない場合には、代わりにウェブブラウザで起動するオプションが表示されます。
他にも下記の有用な機能があります:
リモート アプリケーションまたはデスクトップをお気に入りリストに追加して、必要なリソースにアクセスしやすくできます。これを行うには、アプリケーションまたはデスクトップのアイコンをマウスオーバーし、☆ アイコンをクリックします。リストを表示するには、ツールバーの右上 (検索ボックスの隣) の ☆ アイコンをクリックします。リストからリソースを削除するには、リスト内でマウスオーバーし、"X" アイコンをクリックします。
リソースを検索するには、ツールバー上の検索ボックスで名前の一部をタイプします。タイプされた名前を含むリソースのみがフィルターされリストに表示されます。
- リモート アプリケーションまたはデスクトップを起動した時、アイコンがスクリーン下のタスクバーに追加されます。タスクバーの領域を節約するために、同じタイプのアイテムはグループ化されます。グループをクリックすることにより、起動しているすべてのインスタンスを表示し、指定されたインスタンスに切り替え、または終了することができます。
メインメニュー オプション
Parallels HTML5 Client のメインメニューを開くには、画面右上のユーザー名をクリックします。下記のメニューオプションを選択することができます:
設定: 次の設定を行うことができます:
- サウンド: ローカルコンピューターで音声を再生するには「このコンピューターで再生する」を選択します。ブラウザで音声がサポートされていない場合には、このメニューは無効化され、関連するメッセージが表示されます。
- リンクのリダイレクト: リダイレクトのオプションを次から選択します: リダイレクトしない、URLのリダイレクト、メールのリダイレクト、すべてリダイレクト。リダイレクトが有効な場合、ローカルコンピューターでリンクが開かれるようになります。
- リダイレクト プリンター: プリンター リダイレクトのオプションを次から選択します: RAS ユニバーサルプリント または リダイレクトしない。
- キーボード互換モード: リモート アプリケーションがキーストロークを正しく解釈しない場合にのみ、キーボード互換モードのオプションを有効にします。そのようなアプリケーションは少ないため、通常このオプションは無効にします。
- パスワード変更: ドメインパスワードの変更を行います。
Client をダウンロード: このオプションをクリックすることにより、Parallels Client のダウンロードとインストールの手順が示されたウェブページを表示します。
- ログアウト: RAS のセッションを終了します。
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