Parallels Remote Application Server クイックスタートガイド: 構成

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このガイドを正しく実行するにあたり、リモートデスクトップサーバーからリソースを公開する手順が必要になります。そのため、有効な TS / RDS CAL を持つターミナルサービス (Windows Server 2003 向け) または RDS サービス (Windows Server 2008 以降のリリース向け) が必要になります。

リモートデスクトップサービスの設定に関する詳細は、こちらを参照してください: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc770412.aspx

Remote Application Server のインストールを行うには、こちらを参照します: http://kb.parallels.com/123587

Parallels Remote Application Server コンソール

Parallels Remote Application Server の基本機能の 1 つは、アプリケーションをユーザーごとにシームレスに公開できることです。つまりユーザーにはターミナルサービスのデスクトップ全体ではなく、アクセス権が与えられたアプリケーションのみが表示されます。

Parallels Remote Application Server は Parallels Remote Application Server コンソールで管理します。コンソールを使用して、アプリケーションまたはデスクトップの公開、ターミナルサーバーまたは VDI ホストの ファームへの追加、Parallels Remote Application Server 設定のバックアップ作成、その他の設定変更を行うことができます。

Parallels Remote Application Server コンソールのレイアウト

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Remote Application Server コンソールは、次の各セクションで構成されています。

  1. このセクションにはカテゴリーがリスト表示されます。カテゴリーを選択すると、そのカテゴリーに関連する要素が右側のペインに表示されます。

  2. このセクションは、[ファーム] カテゴリーと [公開] カテゴリーの場合のみ利用できるようになります。ナビゲーションツリーでは、選択したカテゴリーに関連するオブジェクトを参照できます。

  3. このセクションには、ファーム内のサーバー、公開済みのアプリケーションのプロパティなど、選択したオブジェクトまたはカテゴリーのプロパティが表示されます。

  4. この情報バーには現在ログインしているサイトと、接続に使用しているユーザーアカウントが表示されます。中央には赤字で ”新しい設定を確定するには [適用] を押します” というメッセージが表示されています。このメッセージは、1 つ以上のオブジェクトまたはアイテムを変更したものの、変更内容を Parallels Remote Application Server で確定していない場合に表示されます。画面下部の [適用] ボタンをクリックすると変更内容が確定されます。現在保留中の変更がない場合、このメッセージは表示されません。

  5. 最新のコンソール通知があれば、それが画面下部の情報バーに表示されます。

シンプルな Remote Application Server 環境のセットアップ

Parallels Remote Application Server 環境をセットアップするには、次の手順を実行します。

  1. Parallels Remote Application Server コンソールにログインします。
  2. コンソールで、[開始] カテゴリーを選択します。このカテゴリーから 3 つのウィザードにアクセスして、ターミナルサーバーを追加する、アプリケーションを公開する、これらのアプリケーションを使用するためにユーザーを招待するなど、重要なタスクを簡単に実行できます。

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ターミナルサーバーの追加

ターミナルサーバーを追加するには、次の手順を実行します。

  1. [ターミナルサーバーを追加] 項目をクリックします。[ターミナルサーバーを追加] ウィザードが開きます。
  2. 最初のページで、リストのローカルサーバーを選択するか、ページ下部の編集ボックスに "localhost" と入力して、プラス記号アイコンをクリックします。
  3. [次へ] をクリックします。
  4. 次のページで、サーバーにファイアウォールを追加する必要があるかどうか、RDS ロール (およびその他のオプション) をインストールする必要があるかどうかを指定できます。デフォルト値を変更せず、[次へ] をクリックします。
  5. 設定を確認して、[次へ] をクリックします。
  6. [Terminal Server Agent をインストール] ダイアログボックスが開きます。Terminal Server Agent がサーバーにインストールされた後、[完了] をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。
  7. [完了] をクリックして、ウィザードを終了します。

ターミナルサーバーがサイトに追加されていることを確認するには、[ファーム] カテゴリー ([開始] カテゴリーの下) をクリックして、ナビゲーションツリー (中央のペイン) で [ターミナルサーバー] をクリックします。

サーバーは、[ターミナルサーバー] リストに追加されています。[エージェント] 列に、警告メッセージが表示されることがあります。警告メッセージが表示された場合には、サーバーを再起動します。[エージェント] 列に、エージェント OK と表示されている場合には、ターミナルサーバーは完全に機能しています。

アプリケーションの公開

ターミナルサーバーが使用できる状態になった上で、ターミナルサーバーからユーザーに提供するアプリケーションを公開します。

アプリケーションを公開するには、次の手順を実行します。

  1. [アプリケーションを公開] 項目をクリックします。

    注: 利用できるサーバーがないというメッセージがメッセージボックスに表示される場合は、サーバーをターミナルサーバーとしてサイトに追加したことを確認した上で、サーバーを再起動してください。

  2. [アプリケーションを公開] ウィザードが開きます。
  3. 最初のページで、アプリケーションの公開元のターミナルサーバーを選択します。このチュートリアルのために、[個々のサーバー] オプションを選択してから、リストでローカルサーバーを選択します。
  4. [次へ] をクリックします。
  5. 次のページで、公開するアプリケーションを選択します。

    ウィザードの前のページで複数のサーバーを選択した場合、[すべての対象サーバーで使用できないアプリケーションを表示] オプションが有効になります。このオプションをオフにすると (デフォルトはオフ) 、ディレクトリツリーには、選択したすべてのサーバーで利用できるアプリケーションが表示されます。このオプションをオンにすると、ディレクトリツリーには、一部のサーバーでのみ利用でき、他のサーバーでは利用できない可能性のあるアプリケーションも表示されます。

  6. [次へ] をクリックします。現在の設定を確認して、[次へ] を再度クリックします。
  7. アプリケーションの公開が完了した後、[完了] をクリックします。
  8. アプリケーションが公開されたことを確認するには、[公開] カテゴリーを選択し、[公開済みのリソース] リスト (中央のペイン) に公開したアプリケーションが存在していることを確認します。

ユーザーを招待

上記の手順により、Parallels Remote Application Server 環境は運用可能な状態になりました。ターミナルサーバーと公開アプリケーションが準備されました。次に Parallels Client ソフトウェアをデバイスにインストールするようユーザーへ案内します。これでユーザーは公開済みのアプリケーションを使用できるようになります。

ユーザーへ案内するには、次の手順を実行します。

  1. [ユーザーを招待] 項目をクリックします。[ユーザーを招待] ウィザードが開きます。
  2. 最初のウィザードページで、ユーザーに通知を送信するためのメールボックスを設定するように要求されます (Remote Application Server インストール後、まだ設定されていない場合)。

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  3. 送信メールサーバーのホスト名と送信者アドレスを入力します (自分のメールアドレスなど) 。TLS / SSL プロトコルを使用するかどうか、および SMTP サーバーで認証を要求するかどうか (要求する場合は、ユーザー名とパスワードを入力する) を選択します。テストメールを送信して、送信メールサーバーの設定をテストすることもできます。
  4. [次へ] をクリックします。
  5. ウィザードの次のページで、送信先のデバイスおよび接続オプションを指定します。

    • 送信先デバイスのリストで、招待の送信先のデバイスのタイプを選択します。特定のタイプの各送信先デバイスに電子メールが送信されます。メールには、そのデバイスタイプで Parallels Client ソフトウェアをダウンロード、インストール、構成するための手順が含まれています。
    • [パブリックゲートウェイ IP] フィールドで、Remote Application Server Secure Client Gateway のホスト名または IP アドレスを指定します。リモートユーザーがシステムにアクセスできるように、これをパブリック IP アドレスとすることができます。
    • [接続モード] ドロップダウンリストで、Remote Application Server Secure Client Gateway 接続モードを選択します。SSL モードの場合は、ゲートウェイで SSL が設定されている必要があります。
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  6. [次へ] をクリックします。
  7. 次のページで、メールの受信者を指定します。[...] ボタンをクリックし、ユーザーまたはグループを選択します。
  8. 下のペインに表示されている招待メールのテンプレートを確認します。必要に応じて、テンプレートを変更できます。テンプレートでは次の変数が使用されます:

    • %RECIPIENT% - 受信者のユーザー名。
    • %SENDER% - 送信メールサーバーの設定を指定したときにこのウィザードの最初の手順で指定した送信者のメールアドレスです。
    • %INSTRUCTIONS% - Parallels Client を自動構成するためのスクリプトおよびそれを実行するリンクを含めます。
    • %MANUALINSTRUCTIONS% - Parallels Client を手動構成するための手順を含めます。
    • [プレビュー] ボタンをクリックして、メールメッセージをプレビューします。
  9. [次へ] をクリックし、指定した設定を確認します。[次へ] を再度クリックして、選択したユーザーに招待メールを送信します。

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