Remote Application Server Console からレポートを作成する前に、MS SQL とレポート作成機能サービスをインストールして構成する必要があります。まず初めにマシンが下記の前提条件に適合しているかを確認します。確認した後「MS SQL のインストールと構成」「レポート作成機能サービスのインストール」「Remote Application Server Consoleによる設定」で構成される、3段階の設定プロセスに進みます。
ソフトウェア要件
サポートされる OS: Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、または Windows Server 2012 R2 を実行しているマシンで .Net 4.5 がインストールされているもの。
データベースエンジン: Microsoft SQL Server 2012、SQL Server 2008 R2 Service Pack 1、SP2、SP3。
注: ターミナルサーバーや VDI サーバーが複数あるファーム環境では、MS SQL を専用のマシンにインストールすることをお勧めします。
Active Directory ユーザーの要件: レポートを表示するには、次の資格情報を持つユーザーを Active Directory で作成する必要があります。
- ユーザー名: RASREPORTINGVIEW
第1段階: MS SQL のインストール
レポート作成機能を使用するには、Parallels Remote Application Server を実行するのと同じマシンか、Remote Application Server ローカルネットワーク内で実行される別のマシン(推奨)のいずれかに、データベースインスタンスをインストールする必要があります。
SQL Server セットアップファイルを実行し、 [インストール] を選択します。 [SQL Server の新規スタンドアロンインストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加します] を選択して、セットアップを起動します。
[セットアップ サポート ルール] ページが、SQL Server セットアップサポートファイルのインストール中に問題がないか確認します。確認した後、 [次へ] をクリックして続行します。
製品のライセンスキーを入力し、 [次へ] をクリックしてライセンス条項に同意し、 [セットアップの役割] ダイアログに進みます。
次に、 [SQL Server 機能のインストール] を選択して [次へ] をクリックします。
次に、レポート作成機能に必要な下記の機能を有効にし、 [次へ] をクリックして続行します。
- データベース エンジン サービス
- Reporting Services - ネイティブ
- 管理ツール
レポート作成サービスでは、特定の名前のインスタンスを使用するように SQL サーバーを構成しておく必要があります。
[インスタンスの構成] ページから、オプション [名前付きインスタンス] を選択して下記の情報を入力し、 [次へ] をクリックして続行します。
- 名前付きインスタンス: RASREPORTING
- インスタンス ID: RASREPORTING
注: 上記の名前付きインスタンスを設定しなければ、レポート作成機能のセットアップが完了しません。
その後、 [必要なディスク領域] ダイアログと [サーバーの構成] ダイアログが表示されます。情報を確認し、 [次へ] ボタンをクリックして続行します。
[データベース エンジンの構成] ウィンドウで [Windows 認証モード] を選択し、SQL Server 管理者として下のユーザーを追加します。
- システム管理者
- AD 管理者
- システムユーザー (NT AUTHORITY¥SYSTEM)
次の手順では、 [Reporting Services の構成] を行います。これは、Remote Application Server がレポートを作成するのに使用します。 [インストールと構成] オプションを選択し、 [次へ] をクリックして続行します。
[インストールの準備完了] セクションで、次の内容を確認します。
インストールする機能に次の機能が含まれている:
- データベースエンジン
- Report Services
- 管理ツール
- インスタンス名
- 必須: RASREPORTING
確認した後、 [インストール] をクリックしてインストールに進みます。 インストール完了後、確認プロセスとポートのセットアップ手順に進みます。
次に、Reporting Services が正しく設定されていることを確認します。 Reporting Services 構成マネージャー を開きます。
[レポートサーバーインスタンス] ドロップダウンからサーバー名を入力し、 [RASREPORTING] を選択して [接続] をクリックします。
[レポート サービスの状態] が「開始」になっていることを確認します。
[Web サービス URL] の仮想ディレクトリが ReportServer_RASREPORTING になっていることを確認します。
- 次に、Reporting Services のデフォルトポートを 8085 に変更します。これは、Remote Application Server ゲートウェイと Reporting Servicesの間でポート80の競合を回避するためのものであり、詳細な手順は次のページに記載されています。 http://kb.parallels.com/123634
第2段階: レポート作成機能のセットアップ
このステージでは、Remote Application Server レポート作成機能サービスのインストールを行います。管理権限を持つアカウント(AD)を使用して、MS SQL を実行しているマシンにログインし、レポートをインストールします。
RAS レポート作成機能サービス の最新バージョンを、ダウンロード ウェブページからダウンロードします。
RASReporting.msi セットアップファイルをダブルクリックして、インストールウィザードを実行します。プロンプトが表示されたら [Next] をクリックします。エンドユーザー使用許諾契約書を確認および承認して、 [Next] をクリックします。
Remote Application Server をインストールするフォルダーの場所を指定します。 [Next] 、 [Install] の順にクリックし、構成を確定してインストールを開始します。
Remote Application Server レポート作成機能が正しくインストールされました。 [Finish] をクリックしてインストールを完了します。
第3段階: Remote Application Server Consoleによる設定
レポートは Remote Application Server Console から作成されます。レポートを作成するには、レポートサービスと通信するように Remote Application Server を設定する必要があります。
[Remote Application Server Console] > [管理] > [レポート] からレポート作成機能を設定します。
- バージョン14では [レポート作成エンジン] ドロップダウンをクリックし、 [レポート作成機能] を選択します。
バージョン15では RAS レポート作成機能を有効化 をオンにします。
- [サーバー]: レポートサービスのインストール先である SQL データベースをホストしているマシンの IP アドレスを指定します。Remote Application Server のインストール先と同じマシンにデータベースが配置されている場合、ローカルホストを使用することもできます。
- [ポート]: RASレポート作成機能サービスとの通信で使用するポートを指定します。
- [ユーザーにログイン情報の入力を求める]: オンにすると、レポートの生成時に AD 認証情報をユーザーに要求します。
- [次の資格情報を使用]: レポートを生成する時に使用する AD ユーザー名とパスワードを指定します。
以上のオプションを設定した後、 [テスト接続] をクリックして設定をテストし、 [適用] をクリックして設定を確定します。
注: レポートを表示するデフォルトユーザーは、インストールプロセス中に作成した RASREPORTINGVIEW です。代替ユーザーは、Reporting Services で参照権限を設定する必要があります。
レポートの表示
構成が完了し[テスト接続]から設定を確認した後、 [レポート] カテゴリーに切り替え、レポートを作成して表示します。
注: 初めてレポートを表示するときには、信頼されるウェブサイトとして http://<レポートサーバー> を追加するよう求められることがあります。これは、Remote Application Server マシンの [Internet Explorer セキュリティ強化の構成] に基づいて表示されます
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